支援級は児童の数に比べて先生の数が多いです。
目が行き届きやすいため、陰湿で本格的ないじめは起こりにくいです。

しかし、衝動性が強かったり、子育ての難しさからか
フラストレーション(満たされない気持ち)を抱えている子供が多いので、
何かこの子好きじゃない、八つ当たりしよ、といった具合に
叩かれたり、暴言を吐かれたり、体当たりされることがあります。

自分の子供も加害する場合、一旦しつけを諦める

自分の子供もやってしまう「チーム・フラストレーション」の場合は
やや酷い目にあってもお互い様と言われてしまいます。

まま子

殴られたのに文句言えない

問題行動のある子供の家庭環境を調べたところ、
親との会話が指示会話(えらい、~しなさい、~はやった?)という
上司と部下のような会話で占められていることが多いようです。

ぽめ子

安心出来る場所がない

まま子

「えらい」もダメなの !?

私自身が以前は指示ばかりしてたので、そうなってしまう理由も
その時の親の辛さも何となく分かります。

恐らく、ちゃんと指示しないと出来るか心配で、
親としての責任を果たしていないような気分になるのではないでしょうか?

でも、問題行動が出てしまっている子供は元気がない状態です。
まずは元気を取り戻すことが第一なので、指示しないよう努めて
家庭を安心出来る場所にする事に専念して大丈夫だそうです。

案外子供は、ちゃんと出来るようになりたい生き物なんですって。

喜ぶぽめ子

褒められる方が好き

子供のストレスが減ると、脳の前頭前野が働き始めますので
理性を取り戻し、感情や衝動に任せた振る舞いが減ってきます。
学校での問題行動も次第に減っていくと思われます。

自宅では鼻を掘りながら動画なんかを見て
ゲラゲラ笑っているくらいでちょうど良いみたいですよ。

ちなみに我が家は、療育を含め色々と無理をさせた結果
深夜に目を覚まし、痙攣しながらうわ言を言う恐怖を経験したので、
無理して何かをさせることはしなくなりました。(おそらく夜驚症)

それ以来、しつけを諦めた母と子の関係はとても良くなりました
結果的に外面が良くなって、先生に褒められることが多くなりました。

まま子

皮肉なものです

自分の子供は加害しない場合、相手を憐れむ

自分の子供が何も悪い事をしていない場合は、満たされ過ぎていて
何だかムカつく対象になっている可能性が高いです。

喜ぶぽめ子

友達100人出来るかな?

怒るぽめ子

思い通りにならない子とは遊ばない

また、相手が苦手な事が得意だったり、相手の交友関係を脅かしそうな場合も
嫉妬心から嫌がらせを受ける場合があります。

そもそも生き物には自分と性質が異なったり、体の小さい個体を
群れから排除したい本能があります。

それを人間は高い精神性でコントロールしているのですが、
日常のストレスが強すぎると、理性を司る前頭前野が機能しなくなり
本能が強くなって、衝動的にいじめてしまうようになります。

相手の子を「恐い」「嫌な子」「関わらないようにする」など
恐怖の対象として認識させてしまうと、嫌がらせは収まりません。
相手にいじめられた時に、怖がったり逃げたりするので
支配欲求が満たされ、ドーパミン(快楽物質)が出てしまいます

相手の子を「親に話を聞いて貰えないかわいそうな子」として
認識させることで、憐みの目で見る事が出来れば
相手の支配欲求が満たされず、ドーパミン(快楽物質)が出ませんので、
次第にいじめは少なくなると思われます。

嫌がらせをする度に教員が注意してくる状況も面白くないので、
学校へ相談して、目を光らせてもらうのも有効と思われます。

基本的に本人には責任がありませんが、
全ての人と仲良くなるのは難しい事を学ぶ良い機会だと思います。

ぽめ子

そのうち仲良くなれるよ

願わくば、距離を置いて付き合えると良いのですが…。

まま子

支援級は人数が少ないから無理かも

学校への相談の仕方とタイミング

子供の体調が悪い、元気がない、食欲がないなど、
ストレスが強すぎる場合は早めに学校に相談しましょう。
慢性的に暴力を受けている場合も、放置は良くありません。

ぽめ子

また嫌な事された

まま子

先生も次第に慣れてしまう

その際、学校や担任に非があるように伝えると、相手も身構えてしまい
動いて貰いにくくなります。

担任の先生の頑張りを認め、二人の相性的にクラス内の対応だけでは
限界がありそうと言って管理職を巻き込みましょう。

まま子

相性が悪いみたいです


先生との相性も良くないのでしょうが、根本の原因は
家庭環境にある場合がほとんどです。

学校の不手際を責めると先生が辛いので、家庭環境がしんどいのかも知れない
という切り口で説明すると良い
と思います。

まま子

お家がしんどいのでは?

先生も、苛立ちから憐みへとまなざしをすり替えることが出来れば、
ちょっと対応がしやすくなるはずです。

暴力を振るわれる場合は少し距離を置く必要がありますので、
支援員さんを付けてもらった方が良いです。
担任だけでは権限が足りませんので、管理職を巻き込みましょう。

そして、相手児童の状態が少し整うまで、本質的な問題は解決しません

こちらが苦情を言った場合、相手児童への監視がきつくなり
普段以上に怒られる頻度が上がってしまう可能性が高いです。

このままではフラストレーションが増えてしまい、
最悪の場合報復されます。

まま子

苦情 → 注意される → 承認欲求増える → 報復

ぽめ子

イヤだ

相手児童の承認欲求が少しでも満たされるよう、
悪い事は注意すると共に、たくさん褒めてあげて欲しい旨を
学校に伝えてみましょう。

恐らく本当の原因は家庭にあるのですが、相手の家庭に直接
「子供の事コントロールしようとしてませんか?」と伝えるのは
難しいと思いますので、学校経由で何となくエスカレーション
されるよう試みましょう。

まま子

責任感から指示してしまいがち