NUVOのRecorder+の写真

小学校3年生、音楽の授業ではついに発達障害の難所であるリコーダーが始まります。
発達障害界隈では、上手く吹けなくて音楽の交流に行けなくなった、
リコーダーが嫌で登校拒否になったなど、ドキドキさせる話題に事欠きません。

原因は、ボディーイメージが弱くて見えない場所の穴を感覚で塞ぐのが難しかったり、
左右の指を別々に動かすのが難しかったり、そもそも指をスムーズに動かせなかったり、
色々とあると思います。

事前につまづきやすいとの情報を得ていたので、「ふえピタ」を張ったり、
下の穴からやたら唾が出るので、自作の唾カバーを付けたりして
入念に準備を行っていました。

しかし、いざリコーダーの授業が始まってみると、
「ドシラ」までは良いのですが、「ソ」の音が上手く出せません

薬指の穴が上手くふさげず、息漏れして「ピーッ」っとなるようです。
「シーラーソー」が「シーラーピーッ」となる頻度の高いこと。
私も試しに吹いてみた所、薬指は力が入りにくいことが分かりました。

まま子

リコーダー 噂に違わぬ 難しさ

ぽめ子

何で俳句?


結局学校では上手く吹けず、夏休みの宿題で「シラソ」を練習する事になりました。

本人もやる気になっており、何度も「シラソ ソラシ シラソラシ」を吹き続けました。
親も、鏡を用意して指の位置を確認しやすくしたり、唾カバーを取り換えたり
励ましたりと、懸命にサポートをしました。

でも、いくら頑張っても20回に1回くらいしか、ソの音が正しく出ません。

ラッパぽめ子

シーラーソー ソーラーシー
シーラーピーッ…………(しょんぼり)


頑張っても上手く吹けないので、涙目になったり、荒れてしまったりと、
娘がだんだん苦手意識を持っていくのが分かりました。

まま子

これ以上無理をさせると、
音楽が嫌いになってしまうかも


嫌いにさせたらゲームオーバー…は嫌なので、
夏休みの練習はこれで終わりにすることにしました。

学校には練習の様子を説明して、本人がつらそうなら
無理して交流に参加させなくて大丈夫ですと伝えました。

しかし困ったことに、うちの娘はみんなが吹いているなら自分も吹きたいタイプです。
ガッツと負けん気が取り柄というか、無理してでもやろうとします。
知的障害児的にはあった方が良いのか悩ましい特性ですけれども。

まま子

何とか道具で解決できないかな?


指の位置が分かりやすくて、息漏れしにくいリコーダーがあれば。

ネットで探してみたらありました。

NUVO ヌーボ ソプラノリコーダー ジャーマン式 Recorder+

シリコンキーと言って、穴を塞ぐためのシリコンカバーが付いています。
もしかすると、これならシリコンカバーさえギュッと押さえられれば
息漏れしないかもしれない。

ダメだった場合は、もったいない笛が2本に増えることになりますが、
試しに買ってみる事にしました。

結果は、8~9割ちゃんと「ソ」の音が出せました

ラッパぽめ子

シーラーソー ソーラーシー
シーラーソーラーソー……(吹けた !)

まま子

良かったね


変に目立つとかわいそうだなという親の心配をよそに、
本人は白地にピンクのド派手な1本を欲しがりました。(変身ステッキ的な感じ?)
買ったのは無難に黒地にピンクですけれども。

学校のOKも出たので、夏休み明けからはNUVOのリコーダーで音楽の授業を受けています。
もちろんクラスで一人だけ(というか学校で1人だけ)ですけど、
本人はあまり気にしておらず、こっちの方が吹きやすいと言っているので良かったです。

4年生の春休みに、そろそろ普通のリコーダーも吹けるようになったかな?と
試しに吹いてみました。

以前より「ソ」は出やすくなっているものの、やっぱりまだ息漏れが
起こりやすいようで、NUVOが良いとのことでした。

日本独自でやたら難しいリコーダーの授業なんて無くなれば良い!と
思わないでもないですが、吹けると楽しいのもまた事実かと思います。
一人でも、楽しく吹ける子が増えると良いなぁと思っています。

その後の授業参観で、NUVOの色違いのリコーダーを持っている子を見ました。
支援級の先生が紹介したとのことで、NUVOの輪が広がりつつあるようです(笑)。