助けになる鉛筆

入学準備品の代表格である鉛筆ですが、今は選択肢が多すぎて、
選ぶのに疲れてしまいますよね。

でも、大丈夫。

ちょっと不器用だったり、予想外の出来事に弱かったり、
目に入ったものに興味が移ってしまったり…。

発達障害児の特性に合わせた一品を選ぶとなれば、
条件が付くので探すのがぐっと楽になります。
子供も、学校でのつまづきが減って、学校生活がぐっと楽になりますよ。

 お急ぎの方は、太文字の個所をどうぞ。

発達障害児向け鉛筆の大事なポイント

三角軸か六角軸(机から落ちない)

まずは机から落ちない。これが一番大切です。

娘が丸軸の色鉛筆を自宅で使う様子を見ていると、
予想以上にコロコロ転がって落としてしまい、慌てている感じでした。
使ったものを毎回ケースに戻すのは、ちょっと煩わしいようです。

ぽめ子

丸いのは落ちちゃう

まま子

ケースに……(怒るので自主規制)


学校で丸軸の鉛筆を使うと、気を付けないと机から落ちてしまうため、
不器用で予想外の出来事に弱い発達障害児にとって、強いストレスになりかねません。

また、鉛筆を拾っている間にも授業は進んでしまうので、
交流授業に付いていくのがやっとの状態の子供には、負担が大きいと思います。

三角軸か六角軸の、転がらない鉛筆がおすすめです。

さらに、最初は三角軸を選んでおくと、
親があれこれ言わなくても正しい持ち方が身に付くことが多いようです。
親が口を出すとけんかになる事が多い発達障害児にとっては、希望の光ですね。

短期記憶の弱い子供は、一旦変な癖が定着するとなかなか直りませんので、
最初はぜひ三角軸を持たせてあげると良いと思います。

正しい持ち方が出来るようになったら、値段のリーズナブルな六角軸に移行していけると良いですね。

サクラクレパス「かきかたえんぴつ」(三角)

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トンボ鉛筆「ippo! かきかた 低学年用」(三角)

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ちなみに、我が家も最初は太めの三角軸を持たせたのですが、
太めだったのが悪かったのか、手首の腱の問題なのか、
少し変な持ち方のまま定着しています(中指と薬指で挟んでいる)。

案の定、矯正グッズをあれこれ使ってもなかなか直りません。
でも字は結構上手なので、ほんのり温かい目で見守っている所です。

なお、丸軸のメリットは、芯が折れにくいことらしいのですが、
老舗メーカーの鉛筆は芯の改良が重ねられて、
六角軸でもそうそう折れる事はありません。(色鉛筆はたまに折れます)

もし丸軸の鉛筆を頂いてしまった場合は、バザーなどに出すか、
子供のお気に入りの場合は処分すると怒られますので、
気持ちに余裕のある自宅で使うと良いと思います。

「くもんのこどもえんぴつ」も三角軸なのですが、
一般の鉛筆より太いため、専用の鉛筆削りが必要になります。
また、一般的な箱型筆箱の鉛筆ホルダーには、入らない事が多いです。

ダイソーの「かきかた三角えんぴつ」も試した事があるのですが、
木の質感が少し荒目でひっかかる感じがするので、感覚過敏気味の我が家では不評でした。
こだわり強めなお子さんは、避けておいた方が無難かと思います。

昔からあるメーカーのもの(なめらかで折れにくい)

鉛筆の芯にも長年の研究があるようで、良い鉛筆は芯に粘りがあり、
あまり折れる事はありません。
我が家は「三菱uni」を愛用していますが、筆圧強めにも関わらず、
3年間一度も折っていないです。

発達障害児は道具に合わせて筆圧をコントロールすることが難しく、
強すぎたり弱すぎたりすることが多いです。
折れにくく、なめらかに濃く書ける老舗メーカーの鉛筆が書きやすいと思います。

書いている途中でボキボキ折れてしまったり、書くのに力が要り過ぎると、
「何で折れるの?」「疲れるから嫌だ」と書くこと自体が嫌になってしまいます。

ぽめ子

書くの疲れる

まま子

ガガガガー(鉛筆を削る音)

喜ぶぽめ子

書きやすい!

嫌いにさせたらゲームオーバー感のある、発達障害児の取り扱いにおいて、
問題なく使える勉強道具は、じつは重要な存在なんじゃないか?と私は考えています。

トンボ鉛筆や三菱uniなど、昔からあるメーカーの物が安心だと思います。

三菱鉛筆「uniパレット かきかた鉛筆」(六角)

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絵柄がない(授業に集中できる)

私などは、かわいいキャラクターやキラキラした模様で
モチベーションアップしてあげたい気持ちになるのですが、
学校の授業は楽しい時ばかりではないですよね。
きっと現実逃避したくなる時もあると思います。

そんな時にネコやイルカなど、かわいい生き物が目に入ったら…
そしてそれが複数あったらきっと、このネコとこのネコは友達で、
追いかけっこしたり、遊んだりしたくなりますよね。

キラキラ系は、この鉛筆は魔法のステッキで、振るとジュースが出たり、
お菓子に変身したりしてしまう可能性を秘めています。

遊びたい気持ちを堪えて、目の前の勉強に取り組むのはしんどいです。

無地か控えめな柄の、シンプルなものが一番だと思います。
色くらいは、子供の好きな物を選んであげると嬉しいかも知れませんね。

トンボ鉛筆「ippo! かきかたえんぴつ」(六角)

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キャップはしない(授業に集中できる)

箱型の筆箱には、鉛筆を固定する場所があると思うので、キャップはしない方が良いです。
むしろキャップを持って行かせないために、ぜひ箱型の筆箱を選んであげて欲しいです。

キャップがあると取り出しに手間取るばかりでなく、外したキャップを指にはめたり
ボーリングのピンにしたり、キャップ遊びの可能性は無限大です。

また、キャップを無くした、無くされた問題につながりますので、親子トラブルの元になります。

我が家も、子供が1年生の頃は、短くなった鉛筆がもったいないなぁと思って、
鉛筆のおしりに延長用のキャップを付けていたんですけれど、
授業参観で様子を見たら、見事にキャップが邪魔をして、取り出しに手間取っていました。

些細な事でもつまづきやすい、それが発達障害なんだなぁと、
改めて考えさせられる一件でした。

まま子

ケチってすみません

そんなこんなで一旦は延長用キャップを諦めたんですけど、
もったいないオバケが我慢出来ずに出てきてしまいました(笑)。

4年生になる頃、そろそろ説明すれば取り外そうとしないかもしれない、
と思って外れにくいキャップを探しました。

こちらのキャップは、外そうとしなければ、外れませんでしたので、ご紹介しておきます。

ソニック 鉛筆キャップ キュポット(どうしても延長したい時用)

     

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