自閉症の子供は切り替えが苦手とよく言われます。
うちの娘も例にもれず、切り替えに時間がかかります。
そろそろ動画をやめさせないと、そろそろゲームをやめさせないと…
睡眠時間が足りなーい(><)と思う事はしょっちゅうです。
しかし、
そろそろ宿題をやめさせないと !
と思った経験は少ないんですよね。
どうやら、何でも切り替えが苦手というわけではなくて、
自分が好きで安心出来る事から、他の不安要素のある事へ
切り替えるのが特に苦手なようです。
実は不安なの
特に自閉症児は、元々脳が緊張してストレス状態である事が多いせいか、
好きなこと、安心できる事への依存度が高いような気がします。
切り替えが難しい背景には、様々な不安要素が絡んでいるんですね。
もしかすると、その不安を軽減すれば、切り替えがスムーズになるかも知れません。
我が家では、2点ほど不安軽減グッズを導入したところ、
切り替えがスムーズになったように感じますので、ご紹介いたします。
切り替えの不安を減らすために
タイマーで終了予告をする
いきなり言われても、心の準備が出来てない
タイマーをかけてみよう
好きなことを終えるための、気持ちの準備が出来ると安心です。
そこでタイマーをかけるのが良いかな?と思うんですけど、
あと15分と言っても、15分ってどれくらい?となる子が出て来ます。(うちの子です)
そういう子はタイマーをかけても、時間経過をあまり認識出来ないわけで、
いきなり言われた時と同じような反応になる可能性が高いです。
その場合は、残り時間が見えるタイマーなどで視覚化すると分かりやすいです。
15分と聞いてアニメの半分くらいかな?とイメージ出来る子であれば、
普通のタイマーでもたぶん大丈夫です。
でもきっと、視覚タイマーの方が感覚がつかみやすいから
商品として存在しているんだと思います。
きりの良い所までやって、安心して終わりたい
余裕を持ってタイマーをかけてみよう
きりの良い所で終わった方が気持ちが良く、脳にストレスがかからないのは明白です。
こちらとしても、出来ればきりの良い所で終わらせてあげたいのですが、
きりの良い所で終えるために何分前にタイマーを鳴らすのが良いか…。
タイミングの調整が難しく、我が家でも試行錯誤しています。
動画の残り時間を見ても、全然終わらないじゃん(><)という事が多いですし、
動画以外となると、子供と一緒に遊んで何となく時間を知っておく必要があります。
絆を深めるチャンスです(笑)。
余裕の余裕(?)を持って、だいたいリミットの10分前くらいに、
時っ感タイマーを使用して終了予告をしています。
あと何分かな?を計算するには、時計プラスの方が楽だと思います。
お風呂の時間、寝る時間などに合わせてタイマーを使用していますが、
導入前と比べて確実に寝室へ向かう時間が早くなっています。
以前は夜の10時台だったものが、9時台になることが増えました(やったー)。
我が家では朝の出発時間にもタイマーをかけています。
あとちょっと、あとちょっとと動画を見て、遅刻ぎりぎりになってしまい、
タイマーが鳴ってから慌て始めるため、設定はリミットの15分前です。
気持ちは分かる 似た者親子だもの
ソニック 時っ感タイマー
ソニック 時っ感タイマー 時計プラス
やることリストで見通しを立てておく
次は何するの?
続きはいつ出来るの?(保障が欲しい)
寝るまでの予定を書いてみよう
学校がある日は、帰宅してから寝るまでのタイムスケジュールが
おおよそ決まっているのではないでしょうか?
親にとっては当たり前の生活リズムであっても、
発達障害児には流れがイメージ出来ていない可能性があります。
その場合は、生活リズムを書いて、見えるようにしてあげると
見通しが立ちやすくなり、安心しますよ。
紙に書いても良いですが、毎日使うことになりそうな場合は、
繰り返し書けるチェックリストのようなものが便利です。
チェックリスト スライダーあり (1つずつ〇を付けたい)
中の紙をラミネートしておくと、ホワイトボードマーカーで繰り返し
書くことが出来るので便利です。
ラミネーターが不要な、手貼り用のラミネートフィルムなどもありますよ。
チェックリスト スライダーなし (×が付いているのが苦手)
nu board (ヌーボード) ホワイトボードマーカー3本セット(黒)
一般的なフェルト芯のホワイトボードマーカーは、
筆圧が強めの子供が使うと、直ぐにペン先が潰れてきてしまいます。
こちらのヌーボードのマーカーはペン先が硬く、筆圧が強くても潰れにくいです。
また、元々ホワイトボードで出来たノート用のインクのため、粘度が高く、
手でこすれてもインクが取れにくいので、チェックリストを繰り返し使いやすいです。
チェックリストの記載例
チェックリストに生活の必須枠だけ記載しておいて、
後は子供の裁量で内容を書いてもらうと良いですよ。
ある程度本人に主権を渡さないと、拒否される確率が上がります。
やることリストの例
☑ 空白 (おやつ♡)☑ 空白 (宿題)
☑ 空白 (ゲーム♡)
☑ ごはん(& 動画♡)
☑ おふろ
☑ 空白 (ゲーム♡)
☑ はみがき(めざせ9時!)
☑ ねる
水とうや制服の始末の事ばかり書いていたら、怒られてしまいました。
勝手に決められた
すみません
チェックリストを見せた当日は怒って拒否されましたが、
自閉症児にとって脳のストレスが緩和されて楽になるのか、
翌日から自分で「あの青いやつは?」と言って使い出しました(笑)。
実はけっこう好きかも








